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個人向けマネックス債<円高時米ドル償還型>再び発売

 マネックス証券から仕組み型マネックス債として、個人向けマネックス債<円高時米ドル償還型>が2007年11月に再登場した。マネックス証券の個人向けマネックス債<円高時米ドル償還型>発売ニュースリリース参照
 大きな変更点は今回の仕組み債タイプのマネックス債において、対象となる通貨ペアは豪ドルでなく、初回と同様に米ドルが採用されていることである。

個人向けマネックス債<円高時米ドル償還型>の特徴

仕組み債型個人向けマネックス債発行条件比較
 初回(2007年9月)2回目(2007年10月)3回目(2007年11月)
償還通貨円 or 米ドル円 or 豪ドル円 or 米ドル
利率(年率/税引前)8.1%10.2%5.04%
期間1ヶ月債1ヶ月債2ヶ月債
償還通貨判定日償還日の10営業日前
(10月15日)
償還日の5営業日前
(11月15日)
償還日の5営業日前
(1月15日)

円高時の償還通貨が豪ドルから米ドルに変更

 大きな変更点は今回の仕組み債タイプのマネックス債において、円高時の償還通貨が豪ドルでなく、米ドルに戻されていることである。
 この償還通貨変更は2回目の豪ドル償還債が低調な売上に終わったためと推測している。個人向けマネックス仕組み債には為替レートの変動により値下がりした償還通貨の保有リスクが存在している。さらに、豪ドルの場合、円貨への交換為替手数料は70銭と他通貨に比較すると高く設定されている。そのため、外貨保有を積極的に許容する投資家以外は手を出しにくい商品設計となっていたため、高金利を設定したにも関わらず需要が喚起できなかったと危惧されます。
 一方、米ドルといえばユーロ、ポンドと並ぶメジャー通貨であり、外貨保有に対する抵抗感が薄いので、今回の償還通貨に採用されたと推測できます。

利率の妥当性をどこから来ているのか?

 今回の個人向けマネックス債<円高時米ドル償還型>は前回、前々回と異なり、期間が2ヶ月と長期化している。また、利率は年5.04%と大幅に低下している。この利率と期間が妥当であるかを判断するには個人向けマネックス債発売の裏側でマネックス証券が何をしているのかを把握する必要があります。
 マネックス証券は個人向けマネックス債の発売により、円資金を調達するのですが、年5.04%で確定利付運用できる運用先はなかなか存在しません。例えば、信用取引買い方金利は一般信用でも年3.61%にすぎません。
 マネックス証券にとって、個人向けマネックス債<円高時米ドル償還型>の販売はドルプット買いを行っていると実質的に同じなのです。従って、マネックス証券側はドルプット売りを別途行うことで損益をカバーすることができるのです。
 従って、利率の妥当性は判定日付近の通貨オプション相場(ドルプット売り)に基づくはずです。実は、個人向けマネックス仕組み債の判定日は全て15日に揃っています。各債券毎に償還日のX営業日前とぼかした記載となっていますが、あらかじめ判定日を15日に揃えて商品設計していると思われます。
 おそらく、マネックス証券側の通貨オプション取引の権利行使日が15日の午後3時相場にて決まっているのです。(個人向けマネックス債<円高時豪ドル償還型>エントリー寄稿時にはここまでわかりませんでした。)
 個人向けマネックス債<円高時米ドル償還型>の利率が妥当か否かを判断するには通貨オプション相場情報を入手し、投資家側の個人向けマネックス債<円高時米ドル償還型>と名づけられた2008年1月15日権利行使のドルプット売り価格(年5.04%)と通貨オプション相場の2008年1月15日権利行使のドルプット売り価格(市場価格)の差を測定すれば可能です。その差こそが個人向けマネックス債<円高時ドル建償還型>発売によるマネックス証券側にもたらさえる収益(粗利益)なのです。

マネックス債仕組み債の積極的なリスク開示

 今回の個人向けマネックス仕組み債発売ニュースリリース初回の円高時米ドル償還債リリース 前回の円高時豪ドル償還債のリリースを比較すると、今回の発売にあたっては投資家側のリスクを積極的に開示しているのが印象的であります。例えば、以下の情報をニュースリリースに合わせて開示してます。
  • 償還金額のシミュレーション
  • 外貨売買時のスプレッド(為替手数料)
例えば、具体的数値を含む償還金額のシミュレーションの開示は投資家が投資判断を行ううえで非常に有用であります。また、米ドル、ユーロ、豪ドルの外貨スプレッドを開示することは潜在リスクを明示することで投資家に注意喚起しているとも捉えられます。
 今回の債券発行に不要なユーロ、豪ドルの為替手数料を併記しているのは円高時米ドル償還債の営業推進施策の一環でしょう。
 積極的なリスク開示は、マネックス証券に個人投資家を欺く意図はないいことをあらわしています。むしろ個人投資家がアクセス可能な様々な投資商品を提供するビジネス哲学の現われと捉えるのが妥当ではないでしょうか?今後もマネックス証券のビジネスの中で創意工夫を期待したいと思います。
<関連記事>
⇒初回の個人向けマネックス債の償還通貨が決まりました!
⇒個人向けマネックス債<円高時豪ドル償還型>の発売
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