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セゾンバンガードグローバルバランスファンドがバランスファンドたる意図は?

 セゾン投信が提供する世界インデックスファンドであるセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは米バンガード社が提供する7本のインデックスファンドを用いて、世界の株式、債券市場を投資対象とし、市場規模に合わせた投資を行うことを狙いとしている。
 しかしながら、株式と債券の資産クラスの投資比率については半々すなわち、50:50とした商品設計となっている。今回はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの株式、債券投資に着目してみることにしました。

 まず米バンガード社からは株式インデックスファンドおよび債券インデックスファンドが個別に提供されているため、セゾン投信に意図さえあれば世界株式ファンドおよび世界債券ファンドを単独に組成できたはずなのです。しかしながら、現実には株式、債券のバランスファンドとして世に送り出されたのには、何か理由があるはずです。私が最も重要な理由として、長期的な価格上昇の大きさよりも価格変動の安定性の確保を重視したためと考えています。

セゾンバンガード、トヨタアセット、年金積立海外債券の価格変動
 上表はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(青線)と世界株式ファンドの代表としてトヨタアセットバンガード海外株式ファンド(赤線)、および世界債券ファンドの代表として年金積立インデックス海外債券ファンド(為替ヘッジなし)(緑線)の直近6ヶ月の価格変動を示しています。一目瞭然でありますが、価格変動率の大きさは株式ファンド>バランスファンド>債券ファンドの順となっています。中でも、株式ファンドの価格変動幅は債券ファンドに比べて段違いに大きいものでありバランスファンドとして組成することにより、価格変動は抑制されているすなわち株式ファンドと債券ファンドの中間に位置することになっています。
 価格変動幅が大きいことは価格上昇過程の段階では何も問題にならないのですが、2007年8月中旬のように信用収縮により価格が大きく下落した時に問題として取り上げられてしまうのです。すなわち、価格下落の大きさに耐えられない投資家は値下がり時点さらには最も値下がりした時点で売却するという判断を行い、その後の価格回復による恩恵を受けれないという残念な結果を招くことになるのです。
 海外株式、海外債券長期投資

 株式と債券を考える際に、株式投資と債券投資は共に企業への出資金である点は同じなのですが、リスク分担が大きく異なるのです。端的には株式投資のほうが企業活動による成果と損失を債券投資よりも優先的に享受することとなるのです。トヨタアセットバンガード海外株式ファンド(青線)年金積立インデックス海外債券ファンド(為替ヘッジなし)(赤線)の直近4年の値動きからも、またシーゲル博士の著書株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド による過去200年の米国市場の研究結果からは、資本主義社会が継続する限り株式投資が債券投資を凌駕するのが経験則であるのです。

 それでは、長期投資を標榜するセゾン投信がなぜ100%株式ファンドとしてしないのかが疑問にあがるのですが、その答えの一つとしてセゾン投信がターゲットとする顧客層が挙げられるのではないでしょうか?
 セゾン投信は日常的に自分の判断で資産配分を行う洗練された投資家のみならず、今までに貯蓄を主体した運用を行っている投資家予備軍層を一つの巨大なマーケットとして捉えたビジネスを展開する意図を持っていると考えています。この投信ビジネスにおける一番のリスクは価格下落時の投資家予備軍からの苦情が伝播することによる投資家の市場からの退出ではないでしょうか?
 仮にセゾン投信が100%株式ファンドを発売して投資家予備軍が購入した場合に、信用収縮時に急落したときにどのような判断を行うでしょうか?おそらく、多くの投資家予備軍層は相場に恐れをなして、売却してしまうと考えます。
 最初の図の赤線で示すとおり、2007年7月から8月にかけて株式ファンドはインデックスファンドでも1ヶ月強で20%近く下落しました。かねてから株式運用に慣れていた投資家は相場急落時を絶好のチャンスと捉え追加購入する人も多かったのですが、日常から価格が絶対的価値を示していると信じている人には耐えられない変動であったはずです。

 セゾン投信が価格変動に不慣れな人もマーケティングターゲットとし、かつ株式市場の成長を利用する投資信託を組成するためには価格変動が抑制されるバランスファンドとしなければならなかったのではないでしょうか?
 株式、債券の投資比率が50:50という点に関しては洗練された投資家からは異論も散見されますが、簡明な比率であり訴求効果が期待できるなど、発売準備時点で十分に研究しくつされた投資比率と考えています。
 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのバランスファンドスタイルは投資の世界に安全に踏み入れ、自分の投資スタイルを創りだし、確立までの過程にたどり着くための最良ファンドの1つではないでしょうか?






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