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社会貢献ファンド(ありがとうファンド)の投資哲学分析

 ありがとう投信が運用するありがとうファンドは2007年8月末現在4本のファンドを組入対象としているが、組入対象ファンドの中で最もマイナーな扱いとなっているのが、標題の社会貢献ファンドである。
 社会貢献ファンドは責任ある投資を行ういわゆるSRI(社会的責任投資)に関連したファンドである。この社会貢献ファンド、一般公募ファンド「朝日ライフSRI社会貢献ファンド(愛称:あすのはね)」とマザーファンドを同じくしているが、社会貢献ファンドはありがとうファンドが組入開始する時(2003年10月)に新規設定された、ありがとうファンドのために組成された適格機関投資家専用私募ファンドであるのです。そして、社会貢献ファンドは保有中および売却時に顧客負担となる費用の一部について、一般公募ファンドと比較して大幅軽減を受けているのです。

あすのはねと社会貢献ファンドの費用比較
 社会貢献ファンド(私募)あすのはね(公募)
信託報酬(%/年)0.84%1.869%
解約時信託財産留保金(%)0%0.3%
あすのはね(公募)と社会貢献ファンドの費用差は信託報酬分の差のみで1%以上と比較にならないほど巨額であり(1.029%/年)、あすのはねを購入しようと考えるならば、他の組入ファンドの影響は受けてしまうが、ありがとうファンドを選択肢の一つとするべきであろう。
 
 さて、社会貢献ファンドはアクティブ型ファンドであるため、投資方針を確認することは投資に行うに当たっての必須条件となります。
    社会貢献ファンドの投資方針
  1. 日本株式であること
  2. ビジネスを通じて社会的課題に積極的に取り組み、社会に貢献する企業
2番目の一文に投資哲学が込められている。ユニバースを豊かな社会実現に貢献する企業とし、そのような企業に長期投資することにより果実を受け取ろうとするのだ。
 社会に貢献する企業を選抜し投資対象としているのだが、マンスリーレポートには選び抜いた上で投資対象としている全銘柄の他に、今月新規投資対象とした銘柄、追加投資した銘柄のなかからピックアップした銘柄の説明コメントがつけられているのだ。
 これがまた投資探求心をくすぐる書き様なのだ。どのような記載かというと以下の通り、銘柄名を記載せずに社会貢献への寄与内容を主体としているのだ。
<引用開始>
今月私たちが投資を行った企業のうちの一社は、国内の契約農家と共に長期的な視点で、日本茶葉の大規模農園の運営を行ってきた緑茶飲料メーカーです。現在国内の農業生産の現場においては、農業就業人口の減少や高齢化の急速な進展によって農業の生産構造の脆弱化が進行しており、農業生産地の育成は社会的な課題となっています。
(中略)
また原料となる茶葉生産のために、土づくりから手がける同社のこうした姿勢は、企業ブランドとして本物志向を強める消費者に訴求しており、産地育成への取り組みは、同社の競争力につながっていると、私たちは考えています
<引用終了>2007年8月末あすのはねマンスリーレポートから引用

 当記載は伊藤園(2593)のことと私は推定しましたが、皆様は如何でしょうか?社会貢献ファンドの場合、ユニバース(投資対象全銘柄)が判明しているので、それほど難しくないように思えますが、実はこれが結構難しく、全ての特定までは至っておりません。私も自らの投資力(価値推定力)を日々鍛えている最中ともいえるのです。なお、社会貢献ファンドの月次運用レポートは朝日ライフアセットマネジメントのホームページには直近月しか掲載されていませんが、社会貢献ファンドはありがとうファンドの組入ファンドの一つですので、ありがとうファンドの月次レポートで説明コメントを読むことができますので、皆さんもチャレンジされては如何でしょうか?

過去1年間のマンスリーレポートピックアップ銘柄
 コメント1銘柄目コメント2銘柄目
2007年 8月末伊藤園(2593)ツムラ(4540)2回目
2007年 7月末
2007年 6月末作業請負?情報開示書類作成支援?
2007年 5月末ツムラ(4540)
2007年 4月末シンワアートオークション(2437)
2007年 3月末生産物流自動化機器?和井田製作所(6158)2回目
2007年 2月末芝浦電子(6957)横河電機(6841)
2007年 1月末電子部品メーカー?東京製鐵(5423)2回目
2006年12月末介護事業の変革?
2006年11月末給水装置メーカー?配電制御設備製造?
2006年10月末京都きもの友禅(7615)
2006年 9月末和井田製作所(6158)東京製鐵(5423)
銘柄については私個人による推測です。(マンスリーレポートには明示されていません。)
 コメント採用銘柄を見てみると、同一企業についてここ1年で見ても複数回採用されている銘柄が存在します。記載はしませんでしたが、2、3年のレポートで見るとかなり重複しているのです。これらの銘柄は社会貢献ファンド運用側による強い推薦なのであるのでしょうか?それとも、まだ価格下落局面が継続しているので、引き続き買い増しを行っている銘柄なのでしょうか?興味がつきないところでもあります。
 最後に成績面に関してであるが直近6ヶ月は良好であるが、直近5年程度の視点ではTOPIXにアンダーパフォームしている状況であります。現時点で注目が集まっておらず資金が十分に流入していないことも原因の一つだろう。従って、マンスリーレポートでは銘柄入替を常に言及しています。本来、銘柄入替などは考えなくてもいいファンドのはずである。そこがさわかみファンドと異なって苦戦している一因であろう。

直近6ヶ月 社会貢献ファンドVsTOPIX
20070904201849.gif
※TOPIXの分配、社会貢献ファンドの配当(1000円、2006年9月は未考慮

直近5年 社会貢献ファンドVsTOPIX
20070904201905.gif
※TOPIXの分配、社会貢献ファンドの配当(1000円、2006年9月は未考慮

 直近の成績が思わしくないからといって社会的責任投資を捨てることは喜ぶべきことではありません。本来、社会的責任投資は自立した投資家が自らの判断を以っていつも実践すべき投資なのです。投資は社会を方向を変換する力があるからです。日本国で今後生活するにおいて、解決すべき課題は多数存在します。例えば、水、食料、エネルギーなどの資源、社会インフラ、環境共生などの社会基盤そして日本文化など精神基盤などはその代表ではないでしょうか。それに敢然とそして真剣に立ち向かう企業を探し出し、資金を投げる(委託する)ことが自立した投資家に求められているのではないでしょうか?それにより、良貨が悪貨を駆逐していく状況を側方、後方支援していくのです。
 自分で投資テーマをいまだに探し出せていない人には社会貢献ファンドなどのSRIファンドの手法に乗じて、よい企業を投資するのも一つのアプローチではないでしょうか?

ありがとう投信

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