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ファンドオブファンズ投信は期待外れのあだ花に終わるか

 投資信託を直接販売する運用会社には、ファンドオブファンズ形式の投資信託を取り扱う運用会社が増えてきている。直販投信会社のパイオニアともいえるさわかみ投信から有形無形の支援を受けて、立ち上げられた運用会社も多いようだ。

 これらのファンドオブファンズ投資信託は、既製のファンドを組入れる以外に、運用会社に働きかけて組入れたいファンドを創り出すなどにより、組入対象資産を絞り込んで、長期投資することを基本方針としているように伺える。
 
 昨年以来の世界株式市場は、リーマンブラザーズショック以降の大幅な下落と、今年春からの大幅上昇と価格変動の著しい波に襲われた。最近になって、価格変動に落ち着きが見られるこの機会に、直販投信ファンドの投資成績はどのようになったか振り返ることにしたい。

 まず、今年3月の株価最安値以降の上昇相場における騰落率を比較したい。
直販投信ファンド090719上昇相場

騰落率は大きく3グループに集約

 2009年3月以降の上昇相場における騰落率は、大きく3グループに分かれた。まず、際立って良好な成績を残したのは、2008年10月からユニオン投信が運用するユニオンファンドであり、他ファンドおよびTOPIXを約10%近くも上回っている。
 中位グループとしては、TOPIXと同等水準の騰落率となった、ありがとうファンド、セゾン資産形成の達人ファンド、浪花おふくろファンド、楽天株式ファンドの4ファンドが分類された。
 そして、下位グループは、かいたくファンドとらくちんファンドの2ファンドとなり、TOPIXからも大きく劣後した騰落率となった。
 
 さて、これら3グループの騰落率の差は、ファンド組入比率でほとんど説明可能だ。
直販投信 ファンド組入比率推移

ファンド組入比率の差が騰落率を決める

 2009年3月以降の上昇相場においては、騰落率は概ね、60%近辺の2ファンド(かいたくファンド、らくちんファンド)<80%~90%近辺の4ファンド(浪花おふくろファンド、ありがとうファンド、セゾン資産形成ファンド、楽天株式ファンド)<98~99%のユニオンファンドと騰落率と密接に関連している。

 なお、下落相場に関しても、同様のことが指摘できる。
直販投信ファンド090719下降相場
 リーマン・ブラザーズショックに襲われた2008年9月16日以降、年末までの騰落率では、ファンド投資比率が際立って低かったかいたくファンドが断トツの成績を残しています。
 一番、貧乏くじを引いたのは、2009年1月にファンド投資比率を大きく引き下げたらくちんファンドでしょうか?まさしく、裏目じじいとなっています。

組入れ対象ファンドの選別効果も現れる

 最初の図における今年の上昇相場において、中位水準に分類した4ファンドはTOPIXと同等水準以上の騰落率を記録しました。これら4ファンドのファンド組入比率は70~80%台であることを考慮すると、フルインベストメント状態であったなら、ユニオンファンドと同等水準まで騰落率が切りあがっていたでしょう。
 少なくとも、TOPIXを組入れしていたならば、実現しなかった利回りといえます。

ファンドオブファンズに求める運用

 以上から、ファンドオブファンズ投資信託の運用サイドが運用のプロとして成すべきこととして、以下の2点が挙げておきたい。

 一点目は、ファンド投資比率を適時にコントロールすることです。投資比率の変更は、一般投資家が一番苦手とする領域であることから、運用のプロとして格好の腕を見せるべき所といえるでしょう。
 バイアンドホールドするとファンド運用方針に記載されているのであれば別ですが、市場価格というその時の需給で決まる不安定な指標を相手にした投資をフィールドとする以上、目を瞑ってはいけない所です。
 例えば、下落相場に10%下落を免れ、上昇相場に確実に相場の波に乗れる運用を行っていただけるならば、信託報酬を今よりずっと多く支払っても良いと考える投資家も多いはずです。

 2点目は、日常の運用活動における地道な運用活動の範疇に入ると思いますが、良い投資先を絶えず探し続けることが、今回の上昇相場におけるTOPIXとの比較のように、運用成果の地道な向上に寄与するでしょう。株価とは、多分に流行モノで移ろいがちですので、どのような状況でも投資可能な状況を準備しておくことは、ファンドオブファンズの運用の一つとして重要でしょう。組入対象ファンドを選択し、決定しているのは、ファンド運用側なのです。

今のファンドオブファンズ投信は買いか?

 以上の観点からは、どのファンドオブファンズ投資信託も、一般投資家を納得させるレベル運用水準に到達していないといえます。ほとんどの投資信託は、ファンドマネージャーの相場観(心理?)により、一度定めたファンド投資比率から大きく外れない運用を行うに留まっています。
 新規投資家への長期投資哲学の啓蒙活動に東奔西走するよりも、既存投資家の為にやるべきことをやって頂きたいのです。さもなければ、ファンドオブファンズ直販投資信託も投資詐欺の類と同じといえます。

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