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マネックス資産設計ファンドが資産配分比率見直し

 マネックス証券が販売する国際バランスファンドである「マネックス資産設計ファンド」の資産配分比率は年1回見直されることになっているが、5月15日に設定後2回目となる資産配分見直し状況が発表されている。詳細は、マネックス証券発表第2回「マネックス資産設計ファンド」基本資産配分比率の見直しをご参照
 肝腎の資産配分比率の変遷は以下の通りとなりました。

マネックス資産設計ファンドの資産配分比率推移
基本資産配分比率
設定当初2008年4月~2009年4月~
日本株式211720
外国株式15149
日本債券222330
外国債券202529
日本リート15136
外国リート786

 資産配分比率変更の特徴をまとめてみました。

【債券投資比率の増加と、リート投資比率の減少】


 マネックス資産設計ファンドの設定後、債券投資比率は一貫して増加する一方、リート投資比率は減少を続けています。特に債券投資比率に関しては、今回の見直しで10%超も増加する状態となっています。
 資産配分比率は、イボットソンアソシエイツ社の助言を受けて、期待収益率、標準偏差、相関係数を推計し、代表的な証券投資理論である平均分散アプローチにより効率的フロンティアを描き、一定のリスク水準(標準偏差8%程度)で決められているとのことですので、実績値から現状のポートフォリオリスクがはるかに高すぎると判明したため、投資対象資産の中で最もリスクが低い債券投資比率が上昇したと推測しています。
 また、リート投資についても比率が引き下げられていますが、この件に関しては、株式資産とリート資産の相関係数の高さが理由の一つとして挙げられていますが、市場規模の大きさを資産残高で単純比較すると、債券>>株式>>リートの順であり、そもそもリートは価格変動リスクが高い資産クラスといえます。

 リートへの配分比率引下げも、ポートフォリオのリスク低減目的の一環と言い換えることができるでしょう。

【資産配分比率変更により、効率的フロンティアへ近付ける】

 マネックス資産設計ファンドの資産配分見直しは、投資理論的にはより効率的フロンティアを追求したものと基本資産配分比率の見直しと決定プロセスについて(動画)でも説明され、動画の中でもリバランスのタイミングと資産配分見直しによる、リスクリターンに与える効果の詳細な説明に時間が割かれています。
 かなりわかり易い内容でしたので、興味ある方は一度ご覧になられては如何でしょうか?

 しかし、マネックス資産設計ファンドにおける資産配分見直しの前提には、運用委託側(ファンド保有者)からもう一つの制約が課されていることに留意する必要があります。

【ファンドの最適化は、運用制約の中で実施】

 マネックス資産設計ファンドの運用者は、運用目標(標準偏差8%、日本資産投資比率50%超)の制約の中で、最も効率的な投資を追及することで信託報酬を得る仕組みです。

 昨年のリーマンブラザーズショック以降の資産価格の大幅変動の実績を受けての今回の見直しでは、運用目標を達成するためには標準偏差が8%より低い、債券投資比率を上げざるを得ません。運用者が目標からの乖離を解消するための方策としては、極めて妥当なものといえます。

 しかし、昨年来継続する世界的な利回り低下により、債券価格は高値圏を推移しているのです。この状況で、債券投資比率を増加させたファンドの、長期的な基準価額の上昇は限定的となるでしょう。
 結果として、今回の配分比率変更が報われたと判明した場合は、景気低迷が継続した状態と考えられますので、株式、リートの価格下落を伴っているため基準価額の下落が抑制されたという結果で実現するでしょう。逆に景気回復した場合には、株式、リートの組入れ比率低下が基準価額上昇を抑制するでしょう。

 過去の日本が経験した失われた15年の中でも、異常な利回りの日本国債が存在しましたが、当時の日本国債の保有者はその後の景気回復局面で実質的に大損をしているのです。
 日本国債に関しては、償還時名目元本は守られていますので、名目的なリスクは少ないといえますが、マネックス資産設計ファンドも同じ道を歩んでいるように見えます。

【マネックス資産設計ファンドは、リスク許容度8%の安全志向投資家向けファンド】

結局のところ、マネックス資産設計ファンドが目指す投資の世界は「リスクの大きさ」を投資としては、比較的安全サイド(標準偏差8%)に設定することで、リスク許容度が相対的に低く、1本の投資信託購入で済ませたい投資家に向いているようです。今回の債券比率上昇も喜んで迎えたことでしょう。

 一方、ポートフォリオの中核ファンドとして国際分散投資バランスファンドを保有し、好みで他ファンドを保有することでアセットアロケーションコントロールを行いたい投資家には、毎年見直される資産配分見直し変更が嫌われるかも知れませんね。


戦略的アセットアロケーション―長期投資のための最適資産配分の考え方
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2010/07/14(水) 17:47:11 | 金融起業家河合圭のオフショア投資ブログ
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