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ファンドオブファンズの何に手数料を支払っているのか?

 長期投資を標榜するファンドオブファンズ形式の投資信託は、いわゆる優良なファンドをいつ、どれだけ、組入れるかを意思を持って判断することで、長期的な果実を得ようとしています。

 今般の信用収縮局面では株式価格の下落が著しいため、2008年に次々と誕生したファンドオブファンズ型長期投資ファンドはいきなり厳しい局面に対峙することになりました。実際、ファンドの純資産残高は、保有株式の価格下落と株式投資による損を懸念する投資家などの外部環境の影響を大きく受けて伸び悩んでいるようにみえます。
 
 各長期投資ファンドの組入れファンドは、主に長期的に最も成果が得られると期待される株式クラスに投資するファンドである点は同じですが、設定から約半年を経過してその基準価額の変動には変化が見られてきました。
 そこで、ファンドオブファンズ型長期投資ファンドの基準価額の推移を見てみることにします。
長期投資ファンド基準価額推移20081012.GIF

株式以上、現金未満

 当たり前の話ですが、株式100%ポートフォリオの騰落率と現金100%ポートフォリオの間に各ファンドの成績は位置しています。しかし、その騰落率の差は、6月1日からは4ヶ月余で最も良好であったかいたくファンドの-20%から、ありがとうファンドの-35.8%まで、大きな差がついています。概ね、去年以前に設定されて組入れが進んでいるありがとうファンド、セゾン資産形成の達人ファンドの騰落率が悪く(=さわかみファンド=TOPIX並み)、今年設定されまだ相応の現金ポジションを有している3ファンドの成績がよい結果となりました。
 しかも、3ファンドの騰落率の差も現金ポジションの大きさに依存しているのです。
各ファンドの2008年9月末短期金融資産比率
ファンド名2008年9月末現金比率
かいたくファンド45%
らくちんファンド約25%
浪花おふくろファンド26.97%
ありがとうファンド10.4%
資産形成の達人ファンド6.6%
さわかみファンド1.19%

 特に2008年10月上旬の急激な下落では、現金ポジションが基準価額下落の緩和に役立っています。一番現金保有比率が少ないかいたくファンドは他ファンドを10日間で6%以上をオーバーパフォームしているのです。

今、どの資産に投資しているかが非常に重要

 結局のところ、どの資産クラスに投資するのかが投資成果に最も影響を与えるとのポートフォリオ理論の骨格がここでも見えてきました。
 通常の投資であれば、ポートフォリオのコントロールは投資家の役目ですが、ファンドオブファンズの投資比率は手数料を受領しているファンドがコントロール可能です。
 今回の急激な株価下落は確かに想像し難いものですが、ファンドオブファンズの真価がこれほど問われる局面はないでしょう。その意味で、新興ファンドの中ではかいたくファンドに軍配を上げたいと思います!!

私募ファンドの販売代理店へ手数料を払う


 一方、ありがとうファンド、資産形成の達人ファンドの2008年9月末月次運用レポートからはこの状況で、株式投資比率を落とす意思は全く見られませんでした。残念ながら、TMA長期投資ファンド、コムジェストファンドなど一般投資家が購入できない私募ファンドを販売するだけの販売代理店としてしか、機能していないようです。

 ファンドオブファンズの運用に組入れファンドと短期金融資産の投資比率コントロールを期待できないのでしょうか?
 個人投資家がファンドオブファンズに支払った手数料に期待したのは、個人では購入できない優良商品を、そして個人では感情等に左右されて有効に行いがたい売買判断および執行を、各ファンドの哲学の下で合理的に行って頂くことにあると考えていました。
 
 長期投資は長い道のりですので、何回も何回も大時化が来るでしょう。いつの時期も買うだけの長期投資型ファンドを持っていると次の大波が来たときに、困りそうです。

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コメント
この記事へのコメント
あまはらさん。こんばんは。

おらが町の投信では
かいたく投信が独自性を出しているようですね。
皆、同じ運用ではこまりますものね。


もし可能でしたら相互リンクをお願いできませんでしょうか。
こちらのサイトにはリンク済みです。
リンクいただけるようでしたなら、以下サイト情報となります。

タイトル:投資信託で生活設計(ライフプラン)
URL:http://fundfundfund.blog44.fc2.com/
2008/10/15(水) 18:15 | URL | どらやきや #-[ 編集]
ありがとうございます
分かりやすく説明していただきありがとうございました。
大体、分かったような感じです。
今は苦しい状況ですが、これが永久に続くわけではないと思います。
お互い、良い成績が残せると良いものですね。
それでは、またおじゃまさせていただきます。
2008/10/13(月) 20:44 | URL | 未来の大富豪 #-[ 編集]
信託財産留保額の規模について
未来の大富豪さん、はじめまして。いい響きの名前ですね。

 さて、信託財産留保額の具体的計数については、あまはらも開示はみたことがありません。但し、有価証券報告書には、設定及び解約の実績として、期中の解約口数合計が記載されます。
 先期、第9期中間報告書には半年で解約口数51億2千万口とあります。年間で約100億口ですので、金額では約150億円規模となります。
 従って、信託財産留保額の発生しうる上限は2億2千5百万程度と推算できます。発行済口数1520億口から、1万口当りに換算すると年間最大15円程度嵩上げされます。
 しかし、さわかみファンドの場合50万円以下の解約では信託財産留保額ゼロですので、実態としては10円以下でしょう。信託報酬より1桁小さい水準のようです。

 あと、他の全員が解約したらファンドに残る自分のものになるかという点ですが、さわかみファンドが持つ全資産は未来の大富豪さんのものです。他の人が解約する流れの中で株式が換金されていきますので、残りもの銘柄が未来の大富豪さんのものになっている可能性が高いでしょう。具体的な候補銘柄は・・・・・・、差し控えさせて頂きます。

 信託財産に留保するといっても分別保管して定期預金とかで保有している訳ではありません。顧客が100万引き出す指示を出しても、ファンドから98万5千円しか引き出さないだけです。ファンドに残っている1万5千円が現金の姿かどうかは問わないのです。

今後も気軽にコメントしてくださいね。
2008/10/13(月) 20:11 | URL | あまはらです #lawMbO2I[ 編集]
はじめまして
はじめまして、未来の大富豪と申します。
いつも冷静で緻密な分析を興味深く拝見させていただいております。
私はさわかみファンドを保有しているのですが、最近の運用成績には不満があります。
まぁ、これだけの相場ですから仕方ないのかもしれませんが・・・。
解約者も増えているみたいですね。
そこで、ご存知なら教えていただきたいのですが、信託財産留保額ってことで1.5%とか差し引かれますよね。これって、ファンド資産の中に残ると思うのですが、運用報告書とかに具体的な数字とかって計上されているのでしょうか?
それから、現実にはないことかもしれませんが、全員が解約して自分だけが残った場合、今までに解約してきた人の留保額分って自分のものになりませんか?そうすれば、最後まで残っていれば儲かると思うのですが…。
まぁ、そんな奇妙なことを考えている人間ですが、今後とも参考にさせていただきます。
宜しくお願いいたします。
2008/10/13(月) 19:25 | URL | 未来の大富豪 #-[ 編集]
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