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さわかみファンドがタカタ(7312)を一気に買付ける!!

さわかみファンド売買銘柄数推移20080731
 さわかみファンドの2008年7月下旬の売買銘柄数は追加購入26銘柄、売却25銘柄(内、全部売却4銘柄)となった。追加購入はトヨタ自動車、デンソー、シャープ、コマツ、クボタ、JR東日本など、最近のさわかみファンド好みの大型株中心に買い進む一方、全部売却が4銘柄(新日本空調、サンケン電気、吉野家ホールディングス、吉本興業)発生して、投資銘柄数はついに297銘柄と300銘柄を下回ってきました。
さわかみファンド株式投資比率推移20080731
 さらに株式投資比率に目を移すと、7月末時点で99.90%と過去最高の比率に達しています。この水準は約2300億円の純資産に対して約2.3億円しか短期金融資産を保有していないことになります。
 今後、8月1日から定期買付資金入金日までにファンド解約が多量に発生すると、短期借入により資金手当てを行なう必要がある水準まで買い進んでいる、まさしく全力買いの様相を呈しています。
 
 しかし、今回の株式投資比率の上昇は99.9%までの比率上昇はTOPIXの推移とはあまり関連せず、特定銘柄の購入行動によるものと考えられるのです。
 
 その特定銘柄とは・・・

タカタへの投資残高が一挙に10倍以上に

 7月上旬に新規投資を開始した自動車のシートベルトなどの安全装置を製造するタカタ(7312)への投資が7月15日の76百万円(286位)から7月末には9億3千万円(85位)まで急増しています。この8~9億円規模の買付けを行なったために、7月末時点の株式投資比率がパンパンになっているのです。
 
 さて、この水準までさわかみファンドにタカタを買い進ませた理由を考えてみることにします。
 実は、タカタは7月30日第1四半期決算を公表しており、前期比マイナス50%超の大幅な減益を発表しているのです。発表に伴い、翌日の7月31日に株価は急落していますので、さわかみファンドがタカタを何時購入したのかが問題となります。値下がりする前か後かが非常に重要なのです。

7月31日に50万株以上を一気に買い付け

 さわかみファンドのタカタ株保有残高については以下の通り報告されています。
さわかみファンドのタカタ株保有詳細
2008年7月15日2008年7月31日
平均購入単価1,922円1,814円
株数38,800株567,000株

 これらの情報とタカタの株価推移を調べると、今回は売買日を容易に確定することができます。
さわかみファンドタカタ購入(20080731)
 ご覧の通り、7月31日には初値1990円から一時1600円台まで急落し、終値で1641円で終了しています。7月30日以前にそれまでのさわかみファンドの平均購入単価1,922円を下回ったことはないため、7月31日の1日で全量(52万8200株)買付けを行なっていることが判明します。
 ちなみに買付け規模は当日のタカタ株売買量の1/3程度に相当します。さわかみファンドが買い注文を出していなければ、ストップ安になったかもしれませんね。ともかく、さわかみファンドが購入したのは値下がりする前ではないことがわかりました。

 さて、7月31日に、平均単価1,806円(手数料は計算から除外)で買い付けていますが、7月31日の時間帯別の売買状況を見ると、朝9:00から10:30過ぎまでは、売買が続きながら一直線に2000円台から1620円まで一気に下落し、その後一旦は1700円まで回復したもの、終値として1,641円に落ち着きました。ご参考まで粗いチャートですが合わせて作成しましたので、ご覧ください。
さわかみファンド タカタ(2008年7月31日株価)
 平均購入単価から推測するに、さわかみファンドがタカタ株の多くを買い付けたのは午前9時台の下落真っ只中の段階であることは疑いようがありません。平均購入単価1814円の結果は午前10時以降の1700円台から買い付けていてはどうやっても導けないのです。残念ながら決算発表により値下がりを予想して買い出動したものの、入れた指値が若干甘めであったと推測できるのです。その後の1600円台のヨコヨコ段階では、資金不足により多くの追加購入は行えなかったのではないでしょうか?
 
 タカタが営む事業が人の社会生活の向上に密接に関連し、長期的に持続しえる可能性が高いことは理解できますので、景況悪化に因る業績不調時に購入するのは悪い戦略ではないと信じますが、売買戦術面においても、これぞプロの取引という技を見たいものです。

 結果を保証していただけるなら、途中の細かな経路は不問とできるですが・・

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コメント
この記事へのコメント
なるほど、今はファンド保有者のみですか。
それでも以前は一般公開してたなんてスゴイですね。
ありがとうございました!
2010/02/15(月) 23:47 | URL | やまむ #-[ 編集]
やまもさん、コメントありがとうございます。

 さわかみファンドの保有銘柄やキャッシュポジションは、「かつては」半月遅れでしたが、さわかみファンド自身が一般にも公表していました。
 現在では、残念なことに「ファンド保有者」への開示に限定されているようですので、一般の方が入手できる、具体的な投資銘柄の最新情報は目論見書記載内容となるようですね。
2010/02/13(土) 19:16 | URL | あまはらです。 #lawMbO2I[ 編集]
さわかみファンドの情報を探して辿り着きました。
あまはらさんはじめまして。
ちょうどさわかみファンドを検討していたので一気に記事を拝見いたしました。興味をそそるテーマ設定と分析結果はすごいの一言です。。

一点後学のためにお伺いしたいのですが、月次の売買銘柄数やキャッシュポジションはどこで見れるものなのでしょうか?個人的にも見てみたいと思いまして。

よろしくお願いいたします。

2010/02/13(土) 06:55 | URL | やまむ #-[ 編集]
「洗練された行動が見たい」に同感
返信ありがとうございます。「相場にあわせた洗練された行動が見たい」との記述、まさに同感です。

さわかみ投信にとっては、今のトヨタ系やシャープは激安なのですから、他の銘柄を少しずつ「ごめんさんさい売り」してでも、購入してもらいたいと切望しています。
2008/08/10(日) 12:06 | URL | SHINO #swvXiI1s[ 編集]
一気買いの背景に大量保有目的?
SHINOさん、コメントありがとうございます。

 10年後がどうかはあまはらには全く推測できないのですが、一気買い行動を全て否定する必要はないでしょうか?
 さわかみファンドは今回の買付けにより、タカタの発行株式数の約0.7%を握ることになりました。
 もし、さわかみファンドが以前から多量に保有する意図があったならば、下方修正の決算発表翌日は売買量が膨らむので、最も狙いどころの日ともいえます。
 さわかみファンドには銘柄選択のみならず、当日の戦術的な買付においても、相場にあわせた洗練された行動が見たいとのが、あまはらの願望なのです。
2008/08/09(土) 09:11 | URL | あまはらです #lawMbO2I[ 編集]
返信ありがとうございます。
あまはらさんのおっしゃるとおりなのですが、すでに大金を預けてしまっている身としては、一気に買い付ける「癖」で上手でない運用をされ続けては本当に困ります。

確かに10年くらいたてば、株価が2倍3倍にはなっている会社なのでしょうが、もし一気に買わずにいたら株価が3倍4倍くらいになっていると私は思います。その「癖」の差は大きいのではないでしょうか。
2008/08/06(水) 22:22 | URL | SHINO #swvXiI1s[ 編集]
一気買付けは私も疑問ですが・・・
SHINOさん、コメントありがとうございます。

 ご指摘のとおり、さわかみファンドは時折、一気買付けを行ないますので、一種の運用上の癖といえるかも知れません。
 ファンド運用者の考えとファンド保有者の期待がすれ違いはしばしば発生しますが、あまはらはあくまで投資信託であると割切り、自分の思い通りの運用はしてくれないと考えています。分散効果を期待して投資信託を購入している以上、ある程度は妥協しているのです。
 しかし、ファンドの運用が割切り出来なくなるほどになると手放さざるを得ません。 
 あまはらのさわかみファンドへの想い入れが萎みはじめているのは当サイトの別記事で書かせていただいている通りなのです。
2008/08/05(火) 22:29 | URL | あまはらです #lawMbO2I[ 編集]
一気に買い付けについて
タカタの買い付け方もそうですが、一気に買い付けるのはいかがなものかと考えます。

割安になっても慎重に少しずつ現金の比率を小さくしておけば、今の超割安の時にトヨタやシャープをどっさり買うことができたのではないでしょうか。

以前の加ト吉やブックオフの大量買付けも早く動きすぎです。

私はさわかみ投信の基準価格が高い時に大金を入れてしまったので歯がゆい思いでさわかみ保有銘柄を見ています。

ファンドマネジャーは澤上社長の息子さんよりも、理念を共有している別の社員さんにするほうがバランス良くやってくれそうな気がします。

P.S. 大手私鉄の中でも京浜急行電鉄だけ大量購入したのも理解できません。
2008/08/04(月) 21:13 | URL | SHINO #swvXiI1s[ 編集]
既に保有していたかも・・
Mc.Nさん、コメントありがとうございます。

 ご指摘の通り、下落前に既に追加買い付けを行なっている可能性も十分にありえますね。7月下期のタカタの株価は2000円台と堅調でしたので、億単位での買付可能性は低いと見ていますが・・

 参考までにシミュレーションしてみますと・・
1.7月30日時点で平均単価1950円で2億円保有
 ⇒7月31日の平均購入単価1,784円
2.7月30日時点で平均単価2000円で3億円保有
 ⇒7月31日の平均購入単価1,747円
となりました。

 あまはらには、さわかみファンドでは適正価格よりも現在価格を基準にしているように見えます。
 長期的にはいい企業ですので、安ブレすれば仕込み始める考え方です。
(1)売買対象の決定
(2)現在価格を基準に一定幅の指値
と推測しています。
 当っているかはわかりませんが、決算発表イベントは本当にリスキーとつくづく実感しています。
2008/08/02(土) 11:11 | URL | あまはらです #lawMbO2I[ 編集]
タカタは下落前にも買い付けていたということは無いでしょうかね
私も急落当初に買い付けたのかと疑ったのですが、むしろ急落前に2~3億円ほど既に買い付けていたのではないかと邪推しています。

さわかみファンドの特徴として事前に決めている適正価格を下回ると一定額を買い付けるという運用ルールがあるのではないかと思っています。もしそうならトヨタ自動車の定期的な買い付けも理解できます。

儲かるかどうかは別ですが =)。
2008/08/02(土) 10:30 | URL | Mc.N #9L.cY0cg[ 編集]
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