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SHOEIの平成20年9月期第3Q決算分析

 高級プレミアムヘルメットを製造、販売するSHOEI(7839)の平成20年9月期第3四半期決算が2008年7月24日に発表され、米国では景気減退による売上減少となりましたが、引き続き欧州、東欧諸国において順調な売上でカバーし、売上、利益ともに過去最高の水準に達しました。

SHOEI(7839)平成20年9月期第3四半期業績

売上高  :111億51百万円  (前年同期比+11.8%)
営業利益 :29億3千万円   (前年同期比+35.7%)
当期純利益:18億1千万円   (前年同期比+52.6%)


 売上高増加率よりも、営業利益増加率、当期純利益増加率が大きい美しい形の増収増益ですね。売上高増加率よりも、利益増加率がより高いことは、製品の値下げによる売上増加(利益率減少)や、販売費および一般管理費などの固定費の著しい増加が少ないことを示唆しています。
 また、概ね「営業利益×(1-実効税率(約40%))≒当期純利益」の関係が成立していることは、営業外損益、特別損益の発生額、ならびに税効果会計の適用額が少ないことを示しており、決算短信の上段部分だけを眺めるだけでも、SHOEIが本業に注力している企業であることを垣間見ることができます。
 さて、まだら模様の投資生活サイトでは前回の記事(SHOEIの平成20年9月期中間決算分析)で売上、利益独自予想を発表していましたが、結果はどうだったでしょうか?

ほぼ予想通りに業績を達成してくれました!

SHOEI(7839)の四半期別収益、費用発生額の推移(予測)
1Q中間3Q期末通期
平成18年9月期
売上高(百万円)
2,7013,3893,0882,61811,796
平成19年9月期
売上高(百万円)
2,9163,3553,7043,61113,586
平成20年9月期
売上高(百万円)
3,595
3,774
3,782
4,000
3,649
3,700
14,800
14,851
平成18年9月期
売上原価(百万円)
1,421
(52.6%)
1,846
(54.4%)
1,905
(61.6%)
1,605
(61.3%)
6,777
(57.4%)
平成19年9月期
売上原価(百万円)
1,480
(50.7%)
1,925
(57.3%)
2,153
(58.1%)
1,931
(53.4%)
7,489
(55.1%)
平成20年9月期
売上原価(百万円)
1,894
(52.6%)
2,012
(53.3%)
2,164
(57.2%)
2,150
(53.7%)


2,050
(55.4%)


8,120
(54.6%)
平成18年9月期
販管費(百万円)
555
(20.5%)
746
(22.0%)
702
(22.7%)
705
(26.9%)
2,708
(22.9%)
平成19年9月期
販管費(百万円)
617
(21,1%)
857
(25.5%)
782
(21,1%)
897
(24.8%)
3,153
(23.2%)
平成20年9月期
販管費(百万円)
637
(17.7%)
796
(21.0%)
717
(18.9%)
900
(22.5%)


900
(24.3%)


3,050
(20.5%)
平成18年9月期
営業利益(百万円)
725
(26.8%)
797
(23.5%)
481
(15.5%)
308
(11.7%)
2,311
(19.5%)
平成19年9月期
営業利益(百万円)
819
(28.0%)
573
(17.0%)
769
(20.7%)
783
(21.6%)
2,944
(21.6%)
平成20年9月期
営業利益(百万円)
1,064
(29.5%)
966
(25.5%)
901
(23.8%)
950
(23.7%)
520
(14.0%)

750
(20.2%)
3,450
(23.3%)

3,681
(24.7%)
青字:会社発表赤字:まだら模様の投資生活サイト予測
私の予想値からは収益(売上)がマイナス2億1千8百万円となる一方、費用である売上原価や販売費及び一般管理費は、マイナス1億6千9百万円となったことから、営業利益では結局マイナス4千9百万円(1株当りマイナス3.4円)に落ち着きました。 まあまあの予測ではなかったでしょうか?
 確かに米国での売上低調さが響いていますが、レーサー契約金の支払遅延が「結果的に」の結果を導いてくれていますので偶然といわれればそれまでですが、ドンピシャは狙えませんので満足しています。(まだら模様の投資生活サイトでは、第3Qに計上を見込んでいました。)

会社発表予想は過度に保守的か?

 引き続いて第4Qの業績予測ですが、売上は会社予想に摺り寄せています。その理由は、既に今期末まで1ヶ月余を残すのみであり、今期売上は既にほとんどを会社が把握しているはずであり、会社予想からブレる可能性は少ないためです。
 また、第4四半期にレーサー契約金(約1.3億円)発生による販売費及び一般管理費の増加を見込
み、まだら模様の投資生活サイトでは営業利益36億81万円、実効税率40%を仮定すると1株利益は152円(1株配当は76円)と現時点の会社発表の配当金予想71円に5円プラスと予想します。
 いつもながらのことですが、SHOEIの会社業績予想は修正後においても着地見込の予想ではなく、最低限のノルマと捉えるべきでしょう。余程のことがない限り、平成20年9月期決算発表では、幅はともかくとして、業績上方修正自体は行なわれることでしょう。

長期性定期預金を追加預け入れ

さて、SHOEIの資産構成の注目点は長期性定期預金です。第3Qにもさらに6億円追加され、第3Q期末で合計14億円まで増加しています。SHOEIが40億円の現金を会社内に留保する理由として、災害発生時(地震など)の事業継続を円滑に行なうためとの資金(1年20億円×2年)との説明が以前になされていますが、頻発する岩手地震を鑑みるとあながちでないとも考えられます。個人的には災害発生時に直ちに引き出し可能なのか、預け入れ金融機関は複数地方に分散しているのか等にも興味を持っています。

株価は決算発表後に急落

 さて、SHOEI(7839)の株価は決算発表直後から、1日10万株に迫る大商いとなり、急落しているのです。まさしく、織込み済の増収増益であったが、期待よりも少なかったという市場の声でしょう。
 しかし、あまはらの率直な思いは、「みんな株価上昇への期待をかけすぎ!!」なのです。株価と企業価値は長期的には連動しているため、企業の成長と同一速度でしか株価は上昇しないのが株価の本質です。しかし、株価は主にその時の需給のみで決まる極めて不安定な要素を持つため、今回のような大量売却発生に値を崩すのはある意味当たり前でしょう。今回は、取引量の多さから一部の大量保有者による売却処分が疑われますが、まさしく投資のチャンスかも知れないのです。

株価は2008年春より割高感強まる

 あまはらによるSHOEIの企業価値見積り結果からは現在の株価は資本コスト8%でバランスする水準であり、2008年春の9%台よりは割高感が強まっています。
SHOEI株価と資本コスト(20080725)
現時点でSHOEIを買うとするならば、資本コスト10%の水準(1700円台)まで下押すならば積極買いのスタンスですが、そこまで下落するかどうかはわかりませんので、資本コスト9%台(1800円台)、資本コスト8%台(2000円割れ)での購入は安全度を多く持った投資といえるでしょう。


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コメント
この記事へのコメント
小型株さながらの下げっぷりです
amomaiさんへ、コメントありがとうございます。
 毎日の出来高が10万株超を伴う急落ですので大人の売却もからんでいるようですね。
 あまはらの指値注文は気味が悪いくらい次々に約定して持ち高が増えてしまいましたが、さらに下値に指値注文を追加してみました。
 さあ、どーなるでしょうか?
2008/07/29(火) 05:33 | URL | あまはらです #lawMbO2I[ 編集]
また、いろいろと知るほど、堅い会社ですね。
鋭い分析、とても参考になり、勉強に なります。
それにしても、この急落ぶりは すごいです!
2008/07/28(月) 11:56 | URL | amormai #-[ 編集]
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