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スイッチング型バランスファンドの有効活用

 資産を株式、債券、不動産、商品および預金などに分散保有することで安定性を確保することが勧められていますが、そもそもの本質は需給により決定される価格の不安定さにあると考えられます。すなわち、需要と供給のバランスが崩れた時に価格は大きく変動してしまいます。例えば、2007年8月以降継続中の株式下落局面では、価格の不安定な株式(=価値の評価が人によりまちまち)を保有量を減らすことが肝要です。
 
 各資産に対するアセットアロケーションは各投資家の置かれた前提条件の制約があるため、唯一の正解はないのですが、資産クラス全体を長期間で振り返れば、株式を保有するに適していた時期、債券を保有するに適していた時期、その他資産で保有すべきであった時期などと区分することができ、当該時期にアセットアロケーションを適切に変更していれば、莫大な利益を享受できているのです。
 
 この例をスイッチング型バランスファンドの1本である野村アセットマネジメント投信のマイストーリーを題材に見てみることにします。一般的にスイッチング型バランスファンドとは、複数のアセットアロケーション比率が異なるファンドが存在し、互いのファンドを無手数料(但し、税金、信託財産留保額は徴収されることも有る)で乗換可能なファンドのことであり、アセットアロケーションの変更が容易に行なえることが特徴です。

 まず、マイストーリーは世界の株式、債券を投資対象としており、株式や債券への資産配分比率が異なる5タイプのファンドから構成されています。
  • マイストーリー・株25 (株式25:債券75)
  • マイストーリー・株50 (株式50:債券50)
  • マイストーリー・株75 (株式75:債券25)
  • マイストーリー・株100 (株式100:債券0)
  • マイストーリー・日本株100
最後の日本株100については、株式投資比率100%という点ではマイストーリー・株100と同一ですので、今回の比較からは除外することにします。
 さて、過去1年間の基準価額騰落状況はどのようになっているのでしょうか?

株式、債券投資比率と騰落率は非常に高い相関

マイストーリー1年(20080722) ご覧の通り、株式組入れの割合が騰落率にダイレクトに反映しています。すなわち、サブプライム問題による発生後、なるべく株式保有比率を引き下げた投資家が勝っているのです。
 もちろん、サブプライム問題発生前に株式保有比率を引き下げた投資家、あるいは信用取引や先物を用いて、株式を売った投資家は大勝利を収めたことでしょう。
 しかし、サブプライム問題が発生して急落してから売っても、決して遅くはなかったのです。しかし、実際に売りを実行できた人は限られています。
 この売れない原因の一つには、長期間の平均では株式騰落率が債券騰落率を圧倒的に凌駕する統計があることです。(著名本にシーゲル博士の株式投資 長期投資で成功するための完全ガイドがあります)
 例えば、直近の上げ相場の初動段階から、下げ相場真っ只中の現在までの直近5年間では、騰落率はどうなっているのでしょうか?

株式は上げ相場時の上昇幅が非常に大きい

マイストーリー5年(20080722) 株式を100%組入れているマイストーリー・株100の値動き(=リスク)は非常に大きくなっていますが、景気の1循環サイクル近くを繰り返した中で、未だに債券を75%組入れているマイストーリー・株25の騰落率を上回っています。株式は有限責任という仕組みにより、果実は青天井に受け取れるのに対し、限定した責任しか有していません。変動幅が大きいので明確にはわかりませんが、価格にも下方硬直性が存在しているはずなのです。しかし、株式の価格調整は何時終わるのかというのが明確にわからないのが、難点です。マイストーリーの設定以来(2001年8月)の期間では下げ相場期間を多く含むため、株式投資比率が高いファンドの騰落率は芳しくありません。
偶然にもどのファンドを購入していても結果は同じという皮肉な結果となりました。
マイストーリー設定来(20080722)
 果たして、株式と債券のアセットアロケーション割合変更の適切なタイミングを捉える方法はないのでしょうか?相場のタイミングを知ってアセットアロケーションをタクティカルに変更することは難しいのですが、リターンに多大な影響を与えるのであれば、風を読む力を養う価値はありそうです。単に、ストラテジストの話や世の中の風潮を捉えるだけで有効に思えます。

投資比率固定のバランスファンドでも一定のリバランス効果を享受

 既にご承知とは存じますが、投資比率が決まっているバランスファンドでは毎月高い資産を売却し、より安い資産を購入することでリバランスを半ば機械的に行なっています。
 従って、アロケーションの変更まで欲張る必要もないかもしれませんが、上表のような騰落率の差を目の当たりにすると個人の投資哲学も絡めながら、ゆったりと相場の動きに付き合ってみるのも一つの見識でしょう。


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コメント
この記事へのコメント
ろとにさん、こちらこそはじめまして。コメントありがとうございます。
アセットアロケーションが投資性かに与える影響は本当に大きいですよね。
>どう行動するのが後に正解になるでしょうか?
 まだら模様の投資生活サイトが実践した結果では、昨年11月のAvestの投売り判断に少しは救われましたが、さわかみファンドの保持はマイナスに終わっています。
 私見ですが、現時点では債券クラスよりも株式クラスの割安感がやや強いと見ています。その最大の思惑はインフレが進んでいることです。よって、まだら模様の投資生活サイト的には、外国債券を「徐々に」売却している状況です。
 果たして、正解となるでしょうか?また、どこかで振りかえることにしますね。
2008/07/22(火) 23:53 | URL | あまはらです #lawMbO2I[ 編集]
はじめまして
はじめまして。
ろとにと申します。

いつも拝見させていただいております。
今回の記事も、私が迷っていることそのままの内容で
実際のファンドの例を出していただき、非常に参考になりました。
どう行動するのが後に正解になるのでしょうかね。
2008/07/22(火) 01:26 | URL | ろとに #-[ 編集]
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