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2008年上半期のセゾンバンガードグローバルバランスファンドを振り返る

 世界の株式、債券に分散投資を合言葉にするセゾンバンガードグローバルバランスファンドの2008年6月を含めた上半期の運用状況ですが、純資産残高、受益権口数は毎月順調な増加を続けていますが、当サイトの記事(長期投資ファンドの純資産残高はどのように増加するか?)でも一部紹介した通り、セゾンバンガードグローバルバランスファンドの伸び率は、比較対象の他の長期投資ファンドと投資方針などの性格は異なりますが、圧倒する力強さを誇っています。
 セゾン投信が発行する月次運用レポートに記載される日次純資産残高変動からも、セゾンバンガードグローバルバランスの定期買付規模は毎月約6億円と推定され(6月24日増加分の大多数)、安定した支持顧客を有していることを読み取ることができます。


時価総額などで各地域への投資比率を決定

セゾンバンガード地域別株式投資比率推移200806
 株式クラスにおける投資地域の推移を見ると、2008年3月のパシフィックファンド組入れ時の変動(約2%)を除くと、概ね各地域に対する純資産残高比率は安定しています。
 強調した見方では米国株式に対する投資比率が減少が強く出ているようにも見えますが、市場変動の影響を素直に反映していると受取ればいいのでしょう。

各地域への投資比率維持を追加購入額の調整で実施

 上記のような安定した投資比率は単純にバイアンドホールドをしているだけでは実現できずに時価の変動に応じてリバランスを適時に実施する必要があります。
セゾンバンガード株式ファンド別新規投資額推移200806

 このように、投資対象ファンドの買付量を毎月コントロールすることで投資比率を想定水準に保っています。従って、投資資金が潤沢に供給されることはセゾンバンガードグローバルバランスファンドの運用を低コストで行なうための大きな利点の一つです。その理由として、追加購入によるリバランスは売却を伴うリバランスよりも売買執行コストが割安となることが挙げられます。
 セゾンバンガードグローバルバランスファンドの投資対象9ファンド(株式ファンド6、債券ファンド3)の内、売買時に財産維持手数料を要するファンドがあり、ファンド売却時にも追加コストを要するファンドが存在するためです。セゾンバンガードグローバルバランスファンドでは2007年3月の設定開始後、現時点までファンド売却を一切行なっていない模様です。しかし、今後純資産残高が一層増加した時点ではリバランスを行なうためにファンド売却が発生することが懸念されます。

主に株式相場に応じて、資産クラスへの投資額を決定

セゾンバンガード株式債券投資額200806
さて、毎月の各ファンドへの投資額を決める最も大きなファクターは株式、債券相場変動とくに株式相場の変動といえます。
 株式ファンドの購入額が増加した2008年1月、3月、そして6月はいずれも世界株式市場の大幅下落に見事に対応しています。言い方を換えれば言葉が悪くなりますが、価格変動に運用が引っ張られているともいえます。

価格に毎月追随する必要性を考える

 一般的に、価格と価値の間に乖離があり、市場における裁定取引を通じて、価格の変化として随時調整されていることになっていますが、需給で主に決定される価格は短期でみると、安定性に乏しいという本源的欠陥があります。
 一方、長期の視点では価格と価値の連動性は一般に認められているところであり、長期投資を目標とするセゾン号が価格に追随していく方針は一定の納得ができるものです。
 現状の資産規模では、資金資金投入のみで目標ポートフォリオへのリバランスを行なうことができますが、今後より大きな純資産残高に成長したセゾンバンガードグローバルバランスファンドでは、リバランスの為の資産売却コストが発生することが危惧されます。
 まだ少し未来の話となりますが、毎月リバランスという運用の旗を降ろす時が来ることも想定しなければならないかもしれません。

 それはともかく、セゾンバンガードグローバルバランスファンドは「株式と債券に半々(50:50)で世界分散投資という簡明な投資方針」、「債券を半分組入れていることにより、相場急変時の価格安定性」、そして「2007年3月の新規設定後、投資方針をセゾン投信はしっかりと貫いている」という3本柱を持ち、安心して投資し続けることができるファンドの1本といえます。




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