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長期投資ファンドの純資産残高はどのように増加するか?

 今年、既に多くの長期投資ファンドが新規設定されていますが、現時点の純資産残高はいずれも1億円~2億円規模と日本で販売されている公募型投資信託の中では、小規模の資産運用に留まっています。純資産残高はレバレッジの効く業務を営む運用会社にとっては、事業運営の大きな目標となる数値です。
 一方、投資家にとっては信託報酬の計算基準となる単なる金額に過ぎないのですが、純資産残高の増加により、運用の安定性などの一定の便益を得ることはできるでしょう。
 これまでの直販投信会社(さわかみ投信、ありがとう投信)の実績を元に、今後純資産残高がどのように推移するのか、予測してみました。
 まず、さわかみファンドの設定以来(1999年8月設定)の純資産残高と受益権口数の累計増加率を見てみますと、以下の通り右肩上がり一直線となっています。ありがとうファンド(2004年9月設定)についても同様ですが、相場変動の影響を受ける純資産残高よりも受益権口数の方が増加傾向が安定しているのが特徴です。
【純資産残高、受益権口数】さわかみ120080615

【純資産残高、受益権口数】ありがとう120080615

 これらの図からは今後も加速的に純資産残高が増加していくように読めますが、月次単位で変動率を見ますと、ファンドが設定されてから、成熟の程度を見ることができます。

ファンド受益権口数は増加し続ける

【純資産残高、受益権口数】さわかみ220080615

【純資産残高、受益権口数】ありがとう220080615

  • 月次純資産残高減少は設定後3~4年で初めて発生

  • さわかみファンドは設定後約3年後、ありがとうファンドは設定後約4年後に初めての前月比マイナスを記録しています。これは、設定当初も新規資金流入による資産残高増加の影響が既存資産の価格変動による影響よりもはるかに大きいが、残高の積上げにつれて保有資産の価格変動が純資産残高の変動への影響が次第に大きくなるためです。それにしても、さわかみファンドに比べてありがとうファンドの価格変動の低さが目に付きますね。ありがとうファンド内の現金運用部分がバランスファンドにおける債券クラスのような役割を果たしていると見ることもできます。
  • 受益権口数は増加率は次第に減少するも増加傾向は継続
  •  特筆すべきはさわかみファンド、ありがとうファンドともに月次の受益権口数ベースでは設定以来一度も減少に転じていないことです。しかしながら、その増加率はファンド設定後、着実に減少し、直近ではさわかみファンド、ありがとうファンド共に月1%未満となっています。純資産残高の変動は投資対象の相場状況に依存し、ブレが大きくなるのに対し、受益権口数の変動については投資家の投資行動をより適正に表しているとみてきます。これまでのどの下げ相場でも直販投信ファンドの投資家は買い続けているのです。
  • 設定時残高の5千倍程度で月次増加率が安定
  •  最初の図では未来永劫増加し続けるように見えた純資産残高ですが、月次ベースでは設立当初に一度急激に増加した後に、次第に増加の勢いが衰える傾向が観察されています。
     これは、最初の図の縦軸(純資産残高増加率)を対数表現にするとより明確になります。

ファンドが成熟すると、一定の増加率に収斂?

【純資産残高、受益権口数】さわかみ320080615

【純資産残高、受益権口数】ありがとう320080615


 2008年6月現在でさわかみファンドは受益権口数ベースで設定時の約1万倍、ありがとうファンドは設定時の約4千倍に成長していますが、今後の成長と言う観点では順調な伸びは期待できるもののさわかみファンドで設定時の10万倍、ありがとうファンドで設定時の1万倍のように単位が変わるような変革は一層の環境が変わらないとおきないでしょう。(無論、20年、30年の長期的視点での達成は別の問題です。)
 新興の直販投信会社もありがとうファンドのレベル「設定時の5千倍」到達が当面の目標となるでしょう。何故なら、ありがとうファンドを運営するありがとう投信株式会社(社員7,8名?)は現状で、ほぼ収支均衡状態を達成し、投資信託運用事業を長期的に継続できる状態に到達しているからです。
 また、ありがとうファンドの設定時純資産残高は1億62百万円であり、本年設定の長期投資ファンドの規模と同規模であり、また投資信託運用会社の規模も類似しているのです。(事業規模が異なるセゾン投信を除いています)

セゾン投信ファンドは当初立ち上がりは好調だったが?

【純資産残高、受益権口数】長期投資120080615

【純資産残高、受益権口数】長期投資220080615

 各直販投信ファンドの受益権口数増加率をまとめると、セゾン投信の2ファンドは当初の人気化を象徴するかのように設定直後の受益権口数増加率が高くなっています。しかし、2007年9月以降は一気に受益権口数増加率が減少しており、直近2008年6月では設定後1年少しで早くも両ファンドとも月次受益権口数増加率がゼロ%近辺に陥りました。
 セゾンバンガードグローバルバランスファンドについてはより低コストの競合バランスファンドの発売セゾン資産形成達人ファンドについては運用哲学のあいまいさなどにより投資家の魅力を惹き付けていないのではないかと危惧されます。
 セゾン投信株式会社の収支均衡は1000億円レベルとも噂されており、今回使用している指標「受益権口数増加率」に換算すると約55倍(5500%)となります。
 実際の収益は純資産残高ベースで計上され、また今後の市場相場に大きく左右されますが、受益権口数増加が早くも止まっているならば、今後は長くて荒れた道のりを歩むことになりそうです。
 本年設定された直販投信ファンドの中ではらくちんファンド(楽知ん投信)の立ち上がりが一番良いようですが、かいたくファンド、浪花おふくろファンドもありがとうファンド同等レベルの立ち上がりとなっていますので、今後の純資産残高、受益権口数の伸び状況に注目です!!


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