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プロトコーポレーション(4298)

 中古車・バイクを中心とした自動車関連情報の提供を行うGooブランドで有名なプロトコーポレーション(4298)です。最近では自動車関連情報のほかに、VeeSchoolなどの生活関連情報や、オアシスナビといった有料老人ホーム・シニア住宅検索サイトも運営しています。
 プロトコーポレーションの基本ビジネスモデルは、情報の収集と情報提供の両側から手数料を頂くビジネスにあるでしょう。自動車関連情報事業、生活関連情報事業に共通するコアコンピタンスとしているようです。
【プロトコーポレーションの基本ビジネスモデル】
 情報登録・掲載料 → 情報コンテンツの充実 ← 情報提供料(情報販売、各種媒体へコンテンツ提供)
 このビジネスモデルを以下に永続的に保持できるかは、1.収集する情報量の確保、情報の鮮度及び質を保つこと、2.提供する情報コンテンツの魅力度を高めることにあると考えられます。

着実なコストの低減活動

 一方、プロトコーポレーションの事業運営で最も評価できる点は、事業コストの低減努力を継続していることにあります。例えば、有価証券報告書から拾い上げた最近の取組みを挙げておきます。
  • 仕入先への支払手段の変更(手形から小切手)による単価引下げ実現(2002.3)
  • Gooにおける広告宣伝戦略の見直しによる広告宣伝費支出抑制(2004.3)
  • インターネットを中心としたビジネスへ転換(2005.3)
  • 情報誌印刷前工程のデジタル化(粗利益率3.6%増)(2007.3)
  • コンテンツ処理(データ入力・製版)内製化(プロトデータセンター設立)(2008.3)

 実際の計数比率の推移からは、コスト低減効果がさらに明確になっています。
プロトコーポレーションの売上高コスト、利益率推移
年度売上高
(百万円)
(伸び率)
売上原価
(百万円)
(売上原価率)
販売費及び
一般管理費
(百万円)
(経費率)
営業利益
(百万円)
(営業利益率)
2002年3月期16,515
(+14.1%)
8,124
(49,2%)
6,599
(40.0%)
1,182
(10.8%)
2003年3月期19,217
(+16.4%)
9,842
(51.2%)
8,172
(42.5%)
1,778
(6.2%)
2004年3月期20,781
(+8.1%)
10,450
(50.2%)
8,363
(40.2%)
1,725
(9.5%)
2005年3月期19,778
(-4.8%)
9,831
(49.7%)
8,227
(41.6%)
1,982
(8.7%)
2006年3月期19,952
(+0.9%)
9,709
(48.6%)
8,237
(41.3%)
2,010
(10.1%)
2007年3月期21,238
(+6.4%)
9,582
(45.1%)
8,669
(40.8%)
2,988
(14.1%)
2008年3月期
中間
11,345
(+10.4%)
5,044
(44.5%)
4,394
(38.7%)
1,904
(16.8%)
2008年3月期
第3四半期
17,244
(+9.1%)
7,613
(44.1%)
6,585
(38.1%)
3,042
(17.6%)
2008年3月期
会社予測
24,000
(+13.0%)
--3,880
(16.1%)
2008年3月期
独自予測
23,100
(+9.0%)
10,300
(44.5%)
8,940
(38.7%)
3,860
(16.8%)

 売上高については、2005年3月期、2006年3月期に停滞が発生したものの、売上原価率、販売費及び一般管理費率については着実なコスト低減活動の積み重ねの結果、営業利益率は5年前(2003年3月期)の6.2%から2008年3月期第3四半期の17.6%まで急上昇の効率改善を実現し、事業安定性が格段に向上しています。2008年3月期通期でも良好な営業利益率を記録すると見込んでよいでしょう。
 一部報道で売上未達懸念が報じられたことで株価は一時的に大きく値下がりしていますが、第3四半期までの売上高伸び率(約9%)が期末まで継続した場合、事業運営コスト低減の効果を受けて、営業利益額は会社予測38億8千万にオンラインとなる見通しです。

事業遂行に不要な現預金を保有

 プロトコーポレーションの2007年9月期時点の総資本純利益率(ROA)は9.9%と2桁にわずかに及ばない水準ですが、事業遂行のための資本効率は計算数値よりも遥かに良いと考えられます。
 実はプロトコーポレーションの総資産189億円の約半分は、現金および長期性定期預金(合計97億円)で構成されているためです。プロトコーポレーションは営業キャッシュフロー(年間約20億円)で投資キャッシュフローおよび財務キャッシュフローを賄うことができますので、現預金97億円は事業運営の観点からはほとんど保有の必要性がありません。そのため現預金を除外して再計算すると、ROAは約20%まで上昇します。多額の資本を必要としない効率的な事業と評価できるのではないでしょうか?

株主配分に関しては、改善の必要あり

 従って、プロトコーポレーションの残念なところは株主還元に積極的でないことです。確かに今期の配当金は30円配当+20円記念配の合計50円配当と前期から年間20円増配しましたが、そもそも「記念配当」という現代ではほとんど廃れた表現の配当をいまだに行なっているのです。
 プロトコーポレーションの発行済株式数は約1千万株であるため、今年の50円配当による配当金年間支払総額は5億円強であり、純利益予測(20億円)に対する配当性向は25%程度に過ぎません。
 この際、当面不要な資金を一旦株主に配当として返却するか、自己株式購入などによる資金活用を行なっていただきたいものです。少なくとも、平成13年9月に実施した時価発行公募増資以降に、営業キャッシュフローで賄えない大きな資金需要は発生していないのです。

株価バリュエーションの評価

 さて、資本コスト10%で利益成長ゼロを仮定した場合でもプロトコーポレーション株式の理論価格は約3,000円となります(内、1000円弱は現預金評価額)。
 現在の株価2,070円は利益成長率がマイナス14%でバランスする評価であり、プロトコーポレーションの収益安定性の高さを考慮すると、長期的には停滞する可能性は少ないと見込んでいます。



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コメント
この記事へのコメント
暴落の発生リスク
 FX 投資 取引環境情報サイトさん、はじめまして。

 情報が錯綜する弊ブログにお越し頂き、ありがとうございます。暴落の発生リスクに関しては、難しいですね。私もできるだけ事前に察知したいものです。
 今後ともよろしくお願いします。
2008/04/15(火) 20:30 | URL | あまはら #lawMbO2I[ 編集]
はじめまして
こんにちは。情報いっぱいのブログですね。参考になります。またきます。

気が向いたらこちらもどうぞ。
暴落の発生リスクについて語ってみました。
2008/04/15(火) 12:33 | URL | FX 投資 取引環境情報サイト #-[ 編集]
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