月次積立投資で資産形成し、投資家の立場から社会貢献を目指しています

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

マックスバリュ西日本(8287)第3四半期決算を分析する

 イオン系列食品スーパーのうち、兵庫県から中四国地方にかけての瀬戸内海沿岸を地盤とするマックスバリュ西日本(8287)の2008年2月期第3四半期決算が去る2007年の12月下旬に公表されています。
 食品小売業は需要変動が景気に左右されにくく、ディフェンシブ業界の代表といえる業界でです。また月次計数などをホームページに公開する企業が多いため、他業種に比べると部外者でも財務分析、決算予想を行うやすいのが特徴です。

平成20年2月期第3四半期決算

営業収益 :1445億36百万円(前期比+6.5%)
粗利益  : 373億 2百万円(前期比+7.4%)
販管費  : 324億86百万円(前期比+7.7%)
営業利益 :  48億16百万円(前期比+5.0%)


 マックスバリュ西日本は平成20年2月第3四半期も増収増益を継続していますが、営業収益や粗利益の伸び率以上に販管費(販売費および一般管理費)の伸びが大きく、営業利益増加率は5.0%に留まっているのがまず気にかかるところです。
 そこで、公表から日数が経過し、期末(2月20日)までもうすぐですが、会社発表の平成20年2月期業績予測が達成可能な水準であるのかを投資家サイドの立場で検証してみました。

会社発表の平成20年2月期業績予測
営業収益 :1990億円
営業利益 :  76億円 (売上高営業利益率:3.8%)

各年度の収益率、経費率の変動状況を押さえる

 まず、営業利益段階までの各収益費用の費目(粗利益(売上総利益)、販管費、営業利益)を営業収益に占める割合に置き換えて、過去2~3年の年度ごと、もしくは各四半期ごとに計数推移の傾向があるのかないのかを確認するところからはじめてみました。
MV西日本(8287)の収益率、経費率の推移
1Q中間3Q期末
平成18年度粗利益率(%)26.0%26.2%26.0%26.4%
平成19年度粗利益率(%)25.7%26.2%26.1%26.5%
平成20年度粗利益率(%)25.9%26.5%26.3%-
平成18年度販管費率(%)23.5%22.9%23.1%22.8%
平成19年度販管費率(%)23.3%22.6%22.7%22.7%
平成20年度販管費率(%)23.1%22.7%22.9%-
平成18年度営業利益率(%)2.5%3.4%2.9%3.6%
平成19年度営業利益率(%)2.5%3.7%3.4%3.8%
平成20年度営業利益率(%)2.9%3.8%3.4%-

 すると、MV西日本では第1四半期(2月21日~5月20日)や第3四半期(8月21日~11月20日)よりも第2四半期(5月21日~8月20日)や第4四半期(11月21日~翌2月20日)の収益率、経費率が良化する傾向があり、利益率(粗利益率、営業利益率)の第3Qから第4Qへの改善幅は0.4%程度となっています。
 一方、販管費率については全般的に中間期末、期末に向けて低下する傾向は認められるものの去年は同一水準であり、傾向は明確ではありません。現実のところ、販売費に関しては店舗展開の進捗状況にも左右されそうですし、食品小売業においては、売上高が第2Q,第4Qに集中傾向にあるかも知れません。
 従って、平成20年2月期第3Q時点の営業利益率3.4%から第4Qの予想営業利益率3.8%への改善はまずは期待してもいいレベルといえるでしょう。

各四半期における売上高、費用の発生規模を把握する

 次に各四半期において収益、費用がどのように増加してきたかを把握します。売上高増加率はマックスバリュ西日本でも月次速報が公表されます
 そこで、固定費的性質が強い販管費(販売費および一般管理費)についてはリストラなどが伴わない限り、通常のビジネスサイクルにおいては漸増傾向にあるのが普通です。
 従って、過去の計数推移を分析することで、将来の発生額を妥当水準で見積もることができるのです。そこで、売上高、販管費、営業利益について、各期毎の推移を見ることにします。
MV西日本(8287)の四半期別収益、費用発生額の推移
1Q中間3Q期末
平成18年度売上高(百万円)41,04044,20242,87744,129
平成19年度売上高(百万円)42,11946,06944,92446,645
平成20年度売上高(百万円)44,59248,67348,446-
平成18年度その他営業収入(百万円)824794848857
平成19年度その他営業収入(百万円)892913917946
平成20年度その他営業収入(百万円)925950950-
平成18年度販管費(百万円)9,6619,84010,0429,784
平成19年度販管費(百万円)9,81110.10410,24710,597
平成20年度販管費(百万円)10,28810,92111,277-
平成18年度営業利益(百万円)1,0101,8548642,487
平成19年度営業利益(百万円)1,0322,1871,3572,287
平成20年度営業利益(百万円)1,2742,2281,314-

 これらの計数推移をもとにマックスバリュー西日本の平成20年2月期決算計数を見積ることにします。
  • 売上高    :2007年12月月次計数の前年比7.6%増が期末まで維持
  • その他営業収入:主としてテナント賃貸料で構成されるため、3Qと同額
  • 粗利益率    :平成18年度、平成19年度同様、3Qより0.2%改善
  • 販管費    :平成19年に倣い、3Qより約250百万円増加
  • <見積前提条件>

<マックスバリュ西日本平成20年2月決算予想(まだら模様の投資生活版)>
営業収益:1973億円
粗利益 : 516億円
販管費 : 440億円
営業利益:  76億円
 以上のような見積り条件で、営業収益は若干会社発表を下振れするものの営業利益は76億円が確保可能な水準です。
 平成20年度出店計画のうち、後2ヶ店の開店(兵庫:長田南店、須磨松風店)がまだ未発表で4Qの新店がないため、販管費は見積ほど増加しないかも知れませんが、売上については会社発表を若干下回りそうですね。1月下旬に発表される1月月次売上を見るとよりはっきりとわかりそうです。 

営業キャッシュフローを何に使ってきたのか?

 マックスバリュ西日本は直近5年間の事業経営で約243億円の営業キャッシュフローを獲得しましたが、その使途については借入金返済、店舗投資、配当金に大きく区分できます。
 中でも特徴的なのは借入金返済であり、5年前に約80億円存在した長短借入金は平成20年第3四半期で6億4千万円までに圧縮されています。借入金残高の内、5億円は平成21年度返済期限であり、実質無借金状態が確立されています。
MV西日本借入金残高推移

<営業キャッシュフローの使途>
  • 借入金返済:約74億円
  • 店舗投資 :約140億円
  • 配当金  :約31億円

 今後は借入金返済がほとんどなくなりますので、(1)新たなキャッシュフロー獲得を目的とした店舗投資か、(2)配当による投資家への還元か、(3)内部留保の充実を図るかのいずれかをマックスバリュ西日本が採用するのか注目されます。
 この点に関しては、マックスバリュ西日本は売上高営業利益率5%という中期目標を立てているため、店舗投資拡大による規模の利益追求を狙うのは間違いないでしょう。
 有価証券報告書などによると店舗投資として年60億円予算、年10ヶ店以上の規模拡大が計画されているようです。
 従って、投資家への配当金還元増加(現在年30円)はするものの漸増に止まると推測しています。投資キャッシュフローを上回る営業キャッシュフローを獲得できている現状(フリーキャッシュフローがプラス)では、より効果的な判断と考えることができます。

ブログランキングに参加中!
にほんブログ村 株ブログへ
FC2ブログランキング
人気ブログランキング小(青)
関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://takaamahara.blog85.fc2.com/tb.php/128-05b4fe0d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。