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投資信託の販売手数料を考える(2)

 前記事は投資信託における販売会社が収受する販売手数料の効果を考えてみました。
 しかしながら、販売会社への手数料を支払うことは止むを得ないと認めながらも依然として投資信託の販売手数料が高いと考える投資家は多いことはノーロード投資信託の売れ行きからも推測されますし、私にとっても実際に高いと感じています。
 そこで、当記事では現状の投資信託における販売手数料の問題点、課題点を探ってみることにしました。

信託報酬の販売会社取分は販売会社では変更できない

 まず、投資信託購入に伴い販売会社が収受する手数料としては、大きく2種類に分類されます。
  1. 購入時に支払う純粋な販売手数料
  2. 投資信託保有期間に渡り徴収される信託報酬に含まれる販売会社取分
 これらの手数料のうち、1.販売手数料は、投資信託の目論見書では販売会社が徴収可能な最大手数料率が定義されているのみであり、実際の販売手数料率は販売会社に決定権があります。
 すなわち、営業政策や自社の事務処理コストを反映させて、機動的に販売手数料を変更することが可能で状況です。もちろん、手数料とは別にキャッシュバックキャンペーンなどにより売上割引を行うこともボーナス時期には各証券会社で頻繁に行われているようです。
 一方、2.信託報酬の販売会社取分については投資信託の商品設計として一定料率に固定されており、どの販売会社で購入した投資信託についてもサービスレベルの高低に関わらず、同一の手数料を支払わなければなりません。
 もし、信託報酬の販売会社取分を変更することを試みた場合には、別の投資信託として新たに組成しなければならないのです。
 このような手数料率が異なる類似したファンドを実現するための方式として、ファミリーファンド方式があります。ファミリーファンド方式ではマザーファンドと呼ばれるファンドで一括運用し、各々の手数料率で組成されたベビーファンドがマザーファンドを購入するという形態を採用しています。
 そうすることで、各々のサービスレベルを反映した異なる信託報酬率のファンド設定が可能となっています。例えば、販売事務コストが安価ですむ確定拠出型年金用ファンド向けに信託報酬の販売会社取分を大幅割引いた商品設計がよく行われています。
 しかしながら、特定のファンドを購入した後に販売会社の事務効率改善によるコスト低減を手数料に反映させることは困難な状況であり、純資産残高増加による経費率低下の恩恵を受けるのは投資家ではなく、販売会社なのです。

なぜ、信託報酬の販売会社取分は定額でなく定率なのか?

 販売会社への支払手数料を対顧客とのやり取りに関わる事務手数料と解した場合、純資産残高に比例した手数料が徴収されるのは最も合致がいかないところです。
 1万円の投資信託を保有する投資家へも1億円の投資信託を保有する投資家へも販売会社が提供するサービスの内容およびレベルは全く同じなのです。同一サービスであるならば、同一価格すなわち定額の手数料を支払うのが理論上妥当な結論ではないでしょうか?
 しかしながら、信託報酬中の販売会社取分が定額の投資信託を世に出すには高い高いハードルを超えなければなりません。そのハードルとは基準価額の算定するというハードルをです。どの投資家に対しても一意の基準価額を計算するには、手数料は定率としなければ不可能です。
 さらに付け加えると基準価額を計算するのは販売会社でなく、顧客の個別資産残高を把握できない運用会社ですので、定額手数料の設定はなおさら困難です。
 但し、現状の仕組みの中で唯一設定可能な定額の販売手数料額もあるのです。唯一可能な場合とは信託報酬中の販売会社取分がゼロ円の投資信託です。 実際に米バンガード社の投資信託に信託報酬中の販売手数料率がゼロの投資信託が存在しており、日本でもマネックス証券が3本取り扱っています。これらの投資信託の販売に一工夫を要するのはバンガード社セミナーの記事で紹介した通りなのです。

 では、販売手数料はどのように徴収すればより合理的なのでしょうか?次の記事で考えたいと思います。

<関連記事>
⇒投資信託の販売手数料を考える(1)へ戻る
⇒投資信託の販売手数料を考える(3)へ

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